【新唐人2010年12月20日付ニュース】12月18日、国際環境NGOグリーンピースは北京で、“私は元々一本の木”という環境保護キャンペーンを実施。捨てられた割り箸で作った木が登場しました。割り箸の使用量を減らして、中国の森林資源を守るよう訴えました。
20の大学から来た200名余りのボランティアが8万4,000組の割り箸を飲食店から回収。5メートルの高さの木が4本作られ、北京のショッピングセンターに展示されました。
張さんは、この箸の木を見て感慨深げです。
北京市民 張さん
「森林資源には限りがあります。もし毎回割り箸を使うのなら、近いうちに森林が、消失するかもしれません。だから箸は使いたくありません」
中国林業省によると、中国では2009年だけで570億組の割り箸が生産されました。これらの箸の生産には、380万本の木が必要です。これは、100万平方メートル余りの森が破壊されたことになります。しかし、このようなデータはあまり知られていません。
グリーンピースの責任者の李さんは
グリーンピース責任者 李安虹さん
「割り箸と人の生活は密接に関わっています。この活動を通じて、皆様に注目してほしいのは
割り箸など、使い捨ての物の使用です」
使い捨ての箸には、便利で衛生的という特徴があり、中国で広く使われています。特に、2003年、SARSの発生後、衛生への関心が高まり、使い捨て箸への傾向が強まりました。
中国で生産される割り箸は、主に国産の木材を使用。増加する需要は、大きな負担となっています。